ワンちゃんの飛びつきをやめさせるには?オスワリで挨拶できる子にしよう

ワンちゃんの飛びつきをやめさせるには?オスワリで挨拶できる子にしよう

うれしくて人に飛びついてくる犬。とてもかわいいのですが、服が汚れたり、後ろに転びそうになったりと困っていませんか。いくら「ダメ」といっても、興奮しているとなかなかやめてくれません。お客さんに飛びついてハラハラした経験を持つ飼い主さんもいるのではないでしょうか。

「かわいいからいい」「直らないから仕方ない」とそのままにして他人に飛びついてケガをさせては大変です。この記事では、犬の飛びつきをやめさせる方法を解説します。

犬が飛びつく理由

犬が飛びつく理由

犬はなぜ人に飛びつくのでしょうか?

もともと犬に備わった親和行動

 飛びつく行動は、犬にもともと備わっているものです。少しでも大好きな人に近づき、顔をなめて「大好きです」と伝えています。

家に帰って玄関で待っていた犬に飛びつかれると、仕事の疲れも飛ぶ飼い主さんも少なくないでしょう。

要求を通したいときにも飛びつく

人間に飛びついたり、前足をかけたりして「抱っこして」「散歩に連れて行って」などの要求する場合もあります。犬にぴょんぴょん飛びつかれると、かわいらしさからつい抱っこしてしまいませんか? 

犬の飛びつく行動は、もともと備わっている習性で、要求もわかりやすいですよね。しかもかわいいのに、なぜやめさせた方がいいのでしょうか?

ケガやトラブル予防のためにもやめさせよう

犬自身のケガ予防です。飛びつく行動は、実は犬の足や腰の関節に負担をかけています。ぴょんぴょん跳ねて飛びつく癖のある子は特に負担が大きいでしょう。体重のやや重い犬も心配です。

飛びつきは、飼い主さんだけでなく他人にケガをさせる恐れもあります。よろめいて後方に転倒し、頭を強打するなど深刻な事故にもつながりかねません。たとえ小型犬でも、相手は驚いて転ぶ可能性があります。ケガをしなくても、洋服を汚してトラブルになるかもしれません。高価な着物やスーツを着ている相手だと大変ですよね。

犬の飛びつきは、やめさせる必要はないと思いがちですが、さまざまなリスクがあるのです。

犬の飛びつきをやめさせる方法

犬の飛びつきをやめさせる方法

飛びついて挨拶をしたい子には、代わりにオスワリを教えます。「飛びつくのではなく、オスワリの方がいい」と少しずつ教えてあげましょう。時間がかかる場合もありますが、焦らず続けてください。

家族で意志を統一しよう

リスクを話しあって「飛びつきをやめさせよう」とご家族全員で気持ちを固めます。オスワリでお母さんは「かわいいからこのままでいい」、お父さんは「人に迷惑をかけるからやめさせよう」では犬が戸惑ってしまいます。

飛びつかれても知らんふり

飛びついた犬に反応するのを一切やめます。無言で腕を組んで、背中を向けましょう。目も合わせません。「こんなに一生懸命なのに」と撫でたくなるのを我慢してください。

飛びついても反応しないとわかると、犬はだんだん「飛びついても何もいいことはない」と理解します。しかしこのままでは、犬は挨拶したい気持ちやうれしいい気持ちをどう表現すればいいかわかりません。そこでオスワリをさせるのです。

オスワリをさせる

犬が静かになったら、すかさずオスワリと号令をかけてください。オスワリができたら、撫でてたくさんほめてあげましょう。最初のうちはおやつをごほうびにあげると効果的です。

途中で立ち上がって飛びついたり、飛び跳ねたりしたら、サッと背中を向けてください。またオスワリができたらほめてあげます。 

繰り返しているうちに、「飛びつくのではなくオスワリをするとうれしい」と覚えてくれます。

知り合いに協力してもらう

犬が会うと興奮する友達や近所の人がいたら、協力をお願いしましょう。外で友達と会うようにセッティングし、犬が飛びついたら無視をしてもらいます。犬が静かになった瞬間、飼い主さんは「オスワリ」と号令を出します。 

オスワリをしたらおやつを友達から与えてもらいましょう。練習を重ねるうちに、他人に道端で会っても犬は飛び跳ねず座って待つようになります。

オスワリやフセ、マテの復習

基本的なしつけ「オスワリ」「フセ」「マテ」の練習は毎日やっておきましょう。家ではできるのに、他人に会うなど興奮しやすい場面ではできなくなる犬もいます。さまざまなシーンでの復習が大切です。

フードやおやつを与える前だけでなく、飼い主さんの帰宅直後、ドッグランや公園、ほかの犬がいる場所などで練習してみてください。 

興奮しやすい場面でもオスワリやフセ、マテができるようになると、災害発生時などにも役に立ちます。

飛びつきをやめさせるときの注意点

飛びつきをやめさせるときの注意点

ついやってしまいそうなNG行為を紹介します。無意識のうちに出てしまうので、何度か練習をしておきましょう。

大声で叫ばない騒がない

飛びつかれた際「やめなさい!」「だめ」と大きな声を出したりするのはやめましょう。背中を向けるのはできるのに、声はついつい出してしまいがちです。

どんなに怒ったとしても、犬は「反応があった」「かまってくれた」と「いいこと」としてとらえます。声を出すと飛びつきをやめさせるのが難しくなってしまいます。目を見るのも逆効果なので注意してください。

上から撫でる

オスワリができて撫でるときは、手を上からかぶせるようにしないでください。「低い位置から撫でる」と心がけましょう。下の方から手を出すと、犬の飛びつき静止にも効果があります。知り合いに協力してもらう際も、下から出すようお願いしてください。 

手をひらひら動かすのもやめましょう。静止しているつもりでも、犬には「もっとやれ」とあおっているように思えるのです。腕を組む癖をつけるといいでしょう。

まとめ

犬が飛びついてくる姿は愛らしくて、つい撫でたくなりますよね。飛びつくのは犬の習性ですが、足腰には負担がかかっています。また飛びつかれた人は、服が汚れるだけでなく転倒してケガをする恐れがあり危険です。

そこで、犬には飛びつくのではなく、オスワリをした方がよいと教えましょう。まずは、犬に飛びつかれても反応をしないでください。静かになったらオスワリをさせて、ごほうびを与えましょう。犬はだんだん「オスワリの方がいい」と理解してくれます。犬も飼い主さんも、安心して過ごせるようになるでしょう。

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