ワンちゃんのためのヘルシーなおやつとフードの選び方
ワンちゃんが毎日食べるフードとおやつは、できるだけヘルシーなものを選びたいですよね。ワンちゃんの健康を願う飼い主さんなら当然の思いといえるでしょう。 しかし、市販のフードやおやつはたくさんあります。「ヘルシー」と表示された商品も多いので、ワンちゃんにとってどれがいいのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、ワンちゃんのための本当にヘルシーなフードやおやつの選び方を解説します。
日本で販売されているドッグフードやおやつは安全
基本的な情報をまずは知っておきましょう。
日本には、ペットフードの安全性を守る法律があります。それが2009年に制定された「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」、通称「ペットフード安全法」です。
これは、かつて海外でペットフードに有害な物質が混入し、ワンちゃんやネコちゃんに健康被害が起きた事件がきっかけに制定された法律になります。
そのため、日本で流通、販売されているフードやおやつは安全です。安心して購入してください。
ヘルシーなドッグフードとは?
ワンちゃんが毎日食べるドッグフードはヘルシーなものを選びたいですよね。基本の選び方と、添加物について解説します。ただし、病気や体質のために特別療法食を処方されているワンちゃんは、獣医師の指示に従ってくださいね。
ワンちゃん専用総合栄養食を選ぶ
ヘルシーなドッグフードを選ぶなら「栄養バランス」が最も重要です。ワンちゃんにとって、必要な栄養がしっかり摂れるフードを選びましょう。
「ワンちゃんのドッグフード選びの基本とは?注意点も解説」の記事でもお伝えしましたが、必ず「総合栄養食」と書かれたドッグフードを選んでください。
フードと新鮮な水だけで、その動物の健康が維持できるのが「総合栄養食」なのです。
ライフステージやライフスタイルをチェック
ドッグフードのパッケージには「子犬用」「11歳以上」「1~6歳 アダルト」などと表示されています。ワンちゃんのライフステージに合ったフードを選んでください。
極端な例ですが大人のワンちゃんなのに成長期の子犬用を食べ続けていると、肥満になってしまいます。ライフステージに合ったフードは、ワンちゃんの健康のために大切です。
添加物は何のために入っているの?
ドッグフードには添加物が含まれていますが、「添加物=悪」とは限りません。フードにおける添加物の役割は、フードの安全性や保存、栄養調整、嗜好性などです。添加物の種類や量は、ペットフード安全法できちんと基準が定められているのです。
・酸化防止剤BHAが心配
「BHA」は、よく目にする酸化防止剤だと思います。化合物だと聞いて不安に思っている飼い主さんも多いはずです。BHAにはフードの酸化を防ぐ役割があります。酸化したフードは、嘔吐や下痢など体調不良を招くためです。
フードに含まれるBHAの量は、さまざまな試験を経てワンちゃんが毎日ずっと食べ続けても害のない量が定められています。そのため過剰に心配する必要はありません。
・天然の酸化防止剤は?
酸化防止剤には「ローズマリー抽出剤」など、天然の物質もあります。「天然は安心」だと思うのではないでしょうか。しかし、ローズマリー抽出物もペットフード安全法で量がきちんと定められています。どのような天然の物質でも、大量に摂れば健康には悪影響を及ぼすためです。
つまり、ペットフード安全法で定められている添加物の量には危険性がないのです。
・どうしても気になるなら無着色のフードを選ぶ
しかしなるべく「添加物は与えたくない」という飼い主さんも多いと思います。どうしても気になる飼い主さんは、着色料が入っていないドッグフードを選ぶのがおすすめです。
着色料は色のばらつきなどを調整していますが、ワンちゃんの食欲は、食品の色で左右されません。
・ドライフードかウエットフードを選ぶ
セミモイストフードではなく、ドライフードやウエットフードを選ぶのもいいでしょう。セミモイストは水分が多く、空気に触れると劣化しやすいので添加物が多いためです。
ドライフードにも酸化防止剤などは入っているものの、セミモイストに比べると少なめです。特にウエットフードは、パッケージに密封したあとに煮沸消毒しているため酸化防止剤などはほとんど入っていません。ただし開封後の劣化は早いので、その点は注意してください。
手作りご飯は大変
手作りなら、添加物もなくワンちゃんにとってもっとヘルシーだと考える飼い主さんも多いでしょう。たしかに飼い主さん自身が材料を確認できるメリットがあります。
しかし、ワンちゃんが必要とする栄養を毎回計算して作るのは現実的に無理でしょう。ネットなどに出回っている手作りレシピのほとんどは、栄養素の過剰や不足が見られたという研究報告もあります。
手作りは、ワンちゃんの誕生日など特別な日だけにするといいですね。
ヘルシーなおやつ選びのコツは?
ワンちゃんにとっておやつは楽しみのひとつ。飼い主さんも、ワンちゃんが喜んで食べる姿を見たいですよね。だからこそヘルシーなおやつ選びが必要です。
素材をそのまま生かしたおやつがいいでしょう。
ワンちゃんにとっておやつとは?
実はワンちゃんにとっては「おやつ」の認識はありません。つまりフードもおやつも同じ「食べ物」。人間のように「おやつと食事は別」といった認識はないのです。
しかし、ワンちゃんは食べるのが大好き。留守番もおやつがあれば乗り越えられますし、しつけの時間だって楽しくなります。飼い主さんとのコミュニケーションにも欠かせないでしょう。
素材そのままのワンちゃん用を選ぶ
干したお肉をワンちゃん用に加工したものなど、素材を生かしたおやつを選びましょう。
・100%牛肉を楽しむなら「ブリースティックチュー」
例えばGoDoggyのブリースティックチューは、おすすめです。ニュージランド産放牧牛のホルバー(陰茎)を加熱乾燥したおやつなので安心して与えられます。
添加物などはまったく使っていない100%牛肉なのもメリットです。消化にも良く、良質なたんぱく質が摂れます。噛んで楽しむおやつなので、歯石も付きにくくなるでしょう。お肉を茹でておやつとして与えている飼い主さんもいらっしゃると思いますが、ブリースティックチューなら茹でる手間も省けます。
子犬からシニアのワンちゃんなど全年齢に対応しているので、多頭飼いのおうちでも与えやすい点もメリットです。
・乳製品が好きなワンちゃんには「ヒマラヤ産ヤクチーズスティック」
チーズが好きなワンちゃんは多いですよね。しかし人間のチーズでは、塩分量が多すぎてワンちゃんには適しません。
ヒマラヤ産ヤクチーズスティックは、ワンちゃん専用です。ヒマラヤ山脈のヤクのミルクから作られたチーズを、そのまま燻製して固めています。固めなので、長い時間噛めるのもメリット。低脂肪高たんぱくで、消化にも優れています。
シニアのワンちゃんのなど噛む力が弱っている子には、電子レンジで加熱してサクサクになったものを与えれば食べやすくなりますよ。
人間用の加工食品は与えない
どんなに良質なお肉などを使っていても、人間用として販売されているジャーキーなどは与えないでください。塩分や糖分が多く含まれているため、ワンちゃんが体調を崩す恐れがあります。欲しがっても与えないようにしましょう。
人間用のパンも多くのワンちゃんは喜びますが、カロリーが高すぎるため肥満を招きます。ワンちゃんがねだっても、食べさせないようにしてください。
まとめ
ワンちゃんの健康に配慮した、ヘルシーフードやおやつ選びに迷っている飼い主さんはたくさんいます。まずは日本で販売されているフードやおやつは安全だと知っておいてください。どうしても添加物が気になる方は、着色料が入っていないフードやウエットフードがおすすめです。
おやつは、ときどきのお楽しみ。ブリースティックチューやヒマラヤ産ヤクチーズなど素材をそのまま生かした、良質なワンちゃん専用のおやつを選んでください。