犬と災害を乗り越えるための避難と備蓄について

犬と災害を乗り越えるための避難と備蓄について

近年、自然災害の起きる頻度が気になりますよね。地震などの自然災害はいつ発生するかは予測できないため、日頃からの備えが重要です。そして、家族の一員である犬のための防災対策も必須です。今回は災害時に犬と一緒に安全を確保するための避難と備蓄について紹介します。犬を守るために適切な対策を一緒に考えていきましょう。

揃えておきたい犬の防災グッズ


揃えておきたい犬の防災グッズ

災害が起きてしまったとき、まずは自助努力が大切です。
そのためには、人間用と犬用の十分な備蓄の準備と防災対策をしておくことが不可欠です。


アイペット損害保険株式会社の「ペットのための防災対策に関する調査」の結果によると、犬家の中で7日以上の備蓄をしている人は全体の3割に留まり、備蓄が不足しているケースが約5割にのぼる現状が明らかにされています。
備蓄が十分ではないことがわかりますね。
それではここで、大切な愛犬と一緒に地震を乗り越えるために必ず備えておきたい防災グッズをご紹介します。


参考:アイペット損害保険株式会社の「ペットのための防災対策に関する調査」

 

ドッグフードの備蓄と方法


ドッグフードの備蓄と方法

災害時に最も重要なのは食料の確保です。

ドッグフードは最低でも3日分、理想をいえば1ヶ月分以上備蓄しておくと安心です。
ドッグフードは密閉容器に小分けして保存することで、長期間新鮮な状態を保つことができます。
昨今では7年保存可能なレトルトドッグフードや、長期間保存が可能な保存水など、犬のための備蓄食料が販売されています。

このようなものを用意しておくと安心ですね。

犬の身元を証明するための対策


犬の身元を証明するための対策

災害発生時には混乱が生じやすく、犬が離れてしまう恐れがあります。

犬の身元を証明するための対策はとても重要です。
まず、迷子対策としてマイクロチップの装着を検討してください。

また、首輪に装着する名札には、飼い主の連絡先や愛犬の名前を明記することが大切です。
これにより、愛犬が見つけられた際に速やかに連絡を取ることができます。

クレート・キャリー・ケージの重要性


クレート・キャリー・ケージの重要性

災害が発生した際、避難所におけるペットの受け入れ状況は場所によって異なりますが、クレートやキャリー、ケージの持参が必要となる場合が多いです。

これらのアイテムは移動時の安全を確保するだけでなく、避難所での犬の居場所を提供し、安心感を与える役割も果たします。

普段からクレートやキャリーに慣れさせておくことも大切です。

犬の清潔を保つためのアイテム


犬の清潔を保つためのアイテム

災害によって断水や停電が生じることもあり、トリミングやシャンプーができない場合もあります。

すると、においがきつくなったり、皮膚にトラブルが起きやすくなったり、犬がストレスを感じる原因になることもあります。

対処法としては、犬専用の水を使わないシャンプーがおすすめです。
また、消臭スプレーやトイレシート、マナーパンツ、マナー袋も備えておきましょう。

周囲への配慮と同時に犬の衛生管理にも役立ちます。

そのほか揃えておきたいアイテム


そのほか揃えておきたいアイテム

避難生活を少しでも快適にするために、そのほかの必要なアイテムもしっかりと揃えておきましょう。

たとえば、犬の好きなおもちゃや、においの付いた毛布はストレスの軽減に役立ちます。
また、普段服用している薬やサプリメントなど、健康を維持するためのグッズも備えておくことをおすすめします。

さらに、犬の情報が記載された犬鑑札、マイクロチップによる身元証明の対策も忘れずに行いましょう。

犬と一緒に安全を確保する方法

ここでは犬と一緒に安全を確保する方法について見ていきましょう。

避難ルートと避難所の確認


避難ルートと避難所の確認

災害が発生した際は自分自身だけでなく、犬の安全も確保するために避難ルートの確認が必要です。

日頃から自宅周辺の避難ルートを確認し、実際に犬と一緒に歩いておくことをおすすめします。さらに、避難所となりうる場所についても犬が受け入れられるかどうかを確認しましょう。

この際、地域の自治体が提供する情報や周辺のペット受け入れ可能な避難所のリストも参考にすると良いでしょう。

しかし、地域の自治体によっては、ペットの受け入れを不可とする避難所もあります。
または、受け入れ可でも、避難所内ではケージに入れておくことや、室外に繋いでおくなどの制限が設けられているところもあります。

近年では「犬も家族の一員」という認識が広まってきていますが、避難してきたひとのなかには、動物アレルギーのひともいますし、動物が苦手なひともいます。
避難所を利用するときは、ルールに従い、マナーを守って行動するようにしましょう。

もし受け入れ不可の場合は、自家用車を利用したり、犬だけを自宅に残したりするしかありません。
犬だけを自宅に避難させる場合は、飼い主さんと離れ離れになり、犬が寂しい気持ちになりがちです。

できれば頻繫に様子を見に行き、スキンシップをとり、安全を確認するようにしてください。

犬と一緒に避難するときのポイント


犬と一緒に避難するときのポイント

犬と一緒に避難する際には、犬の身元が確認できるように名札の着用やマイクロチップの装着を徹底することが重要です。

また、歩行が難しい犬と避難するときは、ペットカートがあると便利です。
そして、クレートやキャリーを用意し、すぐに使用できるようにしておくとスムーズです。

さらに、ドッグフードや飲料水などの備蓄品は避難時に持ち出せるよう準備しておきましょう。

避難中のストレスへの配慮


避難中のストレスへの配慮

避難は犬にも大きなストレスとなるため、避難中は犬のストレス管理が重要です。

普段からクレートやキャリーに慣れさせておくことで、避難時のストレスを軽減することができます。また、避難所での過ごし方も考慮し、犬がリラックスできるアイテムを持参することが有効です。

日常的に犬の特性を理解し、災害時の特異行動にも対応できるような準備をしておきましょう。

日頃から行っておきたいこと

災害などの緊急事態が起きたとき、飼い主さんも混乱してしまうでしょう。しかし、できるだけ慌てず、自分自身も愛犬も守らなければなりません。
そのために、日頃から意識して行ってほしい大切な2つのことをお伝えします。

トレーニングの重要性について


トレーニングの重要性について

犬のトレーニングは安全な避難に欠かせない要素です。
まず基本的なコマンドである「オスワリ」「マテ」「おいで」などをしっかりと教えておくことが重要です。
これらは、災害時や緊急時に犬をコントロールするために役立ちます。

また、クレートやキャリーに慣れさせておくことも大切です。普段からクレートに入れる練習をし、短時間でも快適に過ごせるようにすることで、避難所でのストレスを軽減できます。

日常的な健康管理が大切


日常的な健康管理が大切

日常的な健康管理も犬の防災対策のひとつとして非常に大切です。

定期的な健康チェックや予防接種を欠かさず行い、健康状態を常に把握しておくことが求められます。

また、災害時は薬が手に入らないこともあり得ます。持病があって薬が欠かせない犬は、獣医師に相談して多めに処方してもらっておくことをおすすめします。

まとめ

自然災害はいつ何時起こるかわからないものですよね。
万が一、災害に遭ってしまったとき、犬と共に安全を確保するためには、日頃からの備えが非常に重要です。

日頃からの備えとして以下のことをお伝えしました。

・避難ルートや避難所の確認
・犬用の防災グッズと備蓄の準備
・避難中のストレス管理
・犬のしつけや健康管理
・犬の身元を証明するための対策

これらについて、普段から準備と情報収集を行うことで、災害時に発生し得るトラブルを最小限に抑えることができます。

また、避難所での過ごし方や犬用の防災グッズも考慮することで、より安全で安心な避難生活を送れるでしょう。防災対策は自助の精神が基本であり、犬のための対策を怠らないように心がけることが重要です。

家族と犬の安全を確保するために、こまめな準備と心構えを大切にしたいものです。

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